結局その「恋に似たもの」は幻となった。高校にあがり、他校の男子とつきあった。セックスもした。いろいろなことを覚えた。まるで女の子を好きになったことなどないかのように。
歳を経て、結婚。
電子世界での出会いであったが、私はまた女の子に恋をした。その子は長い時間をかけてゆっくりとリアルに生きている女性となり、「私は女の子も愛せる性なんだ」と自覚した。
バイセクシュアルは、不誠実だと評価されることが多い。
男性でも女性でも、その境がないかのように愛することができる。
そしてそれ以上に私は、「両立」できてしまうのだ。きわめて不誠実な性だといえる。不誠実に見えて、その中にもルールがある。「気持ちに嘘がないこと」。パートナーである彼女と同じ価値観なのは、そこなのだ。
自分に嘘をつかない、この「性」は理解されにくいものなのだろう。