[14] another story 2007 07
先日、昔のオトコから7年ぶりに連絡がありました。私が最初に付き合ったオトコで、キスもセックスも全部その人とのことだった。という、事実上はじめてのオトコ。結婚してしばらくは普通に電話くらいはたまにあったけれど、いつのまにか7年も音信不通だった。まぁ、普通は昔のオトコと連絡なんてとらないんだろうけど。

きっかけは、メール。私は、10年以上同じアドレスを使っている。私が初めてもったメールアドレス。彼はそれを覚えていて、「まだこれ使えんの?」てきなメールをしてきた。そこには、今年結婚する。ということが書かれていた。そいつと別れたときの私は、結構モテて、3年つきあっててマンネリだったことも手伝い、あっさりと別れを通告した。好きな男ができた。と言って別れたが、その「好きな男」ははっきりいって大したこともないオトコだったので、キスもエッチもなくものすごく短期間で別れてしまった。その直後、つきあいはじめたのが今の主人だ。

その「たいしたことない男」は主人の学友だったのだ。主人とはとても気が合う友達だった。つきあうことになってからは急速に「男女」になっていったけれど、「昔のオトコ」はそうなってからも私を追いかけていた。短大に車でのりつけてきたことも、実家に尋ねてきたことも、結婚すると報告したら泣かれたことも、あったっけ。そんな彼が結婚する。私は祝福の気持ちの裏側に、少しだけ黒い部分を残す。

彼は、新幹線で二時間ほどの私の地元に住んでいる。けれど、彼は出張でたびたび東京に来ることがある。それは昔から聞いていた。何度かメールを交わして、先日。会わないか?というメールがはいった。途切れ途切れのやりとりだったし、、適当に「今度こっちきたらご飯食べようよ」なんて言葉も社交辞令のようなものだったので、ちょっとびっくり。そういえば、結婚って何月ごろのことなんだろう?と思い、たずねてみたら7月にはいってすぐ、入籍するんだそうな。

マリッジブルー?

勝手にそんなことを考えて、私はわくわくした。そのわくわくは、つかの間のデートを楽しめるのかもしれないという淡いもの。特に深くは考えていない。幸せになってほしい、というのは本心。ただ懐かしさでいっぱいになりたいという気持ちなのだと思う。

結局のところ。

どうなったのかというと、会わずに終了した。平日の夜だったし、こちらは仕事が詰まっていて(そもそも定時が19時なのでちょっと無理かと)会えそうにないことをメールで送った。

会うかもしれなかった日の夜、電話をした。
懐かしい声に、ちょっと涙が出そうになった。あの頃から、私はなんて遠くにきてしまったんだろう。好きで好きで仕方なかった高校生の自分。どうしてあのとき別れてしまったんだろう?彼とだって、きっと結婚できただろうし、両親もきっと喜んでくれた。夢を追うことだってできたかもしれない。

でも、
でも、すべては、
必然なんだろう。

主人を愛していることも、
馨を好きになったことも、

なるべくしてなったことなんだろう。

会わなくて正解だったな。電話で、おめでとうって言えてよかった。次に会うときはきっと、既婚者同士で穏やかに、昔話や家庭の話をできるだろうと思う。

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